
コラム

蔵前とはどんな街?東京のブルックリンと呼ばれるおしゃれでクリエイティブな街をご紹介!
2025年02月07日
蔵前(くらまえ)は、東京都台東区にある隅田川沿いのエリアで、近年「東京のブルックリン」とも呼ばれるほど、おしゃれでクリエイティブな街として注目されています。昔ながらの職人の町の雰囲気を残しつつ、新しいカフェやショップが増え、若い世代にも人気のエリアです。今回はそんな蔵前エリアの魅力を詳しくご紹介します。
■目次
蔵前エリアの概要や歴史
蔵前の特徴
蔵前エリアの住宅事情とメリット
蔵前エリアの注意点
蔵前の魅力を知ろう
■蔵前エリアの概要や歴史

・蔵前の概要
蔵前(くらまえ)は東京都台東区に位置し、隅田川沿いに広がるエリアです。江戸時代からの歴史を持ち、現在では職人の街の雰囲気を残しつつ、カフェや雑貨店が増え、おしゃれでクリエイティブな街として注目されています。近年は「東京のブルックリン」とも呼ばれ、伝統的な職人文化とモダンなカフェ・ショップが融合し、若い世代や観光客にも人気があります。
・蔵前の歴史
・江戸時代 – 御米蔵が並ぶ「蔵前」の誕生:蔵前という地名の由来は、江戸幕府の””浅草御蔵(あさくさおくら)””に由来します。これは、幕府が年貢米(全国から納められた米)を保管するために設置した米蔵群で、現在の蔵前一帯に多くの蔵が立ち並んでいました。この米は幕府の財政や武士の給料(米による支給)に使用され、江戸の経済にも大きな影響を与えていました。
・明治~昭和 – 問屋街として発展:明治時代に入り、幕府の消滅とともに浅草御蔵は廃止されました。しかし、江戸時代から商業が盛んだったため、今度は問屋街として発展。特に、文具・紙製品・革製品などの卸売業が活発になり、日本橋や浅草と並ぶ商業の中心地となりました。また、戦前・戦後には職人文化が根付き、蔵前には革職人や活版印刷職人などが多く集まりました。現在も「カキモリ」(文具店)や「台東デザイナーズビレッジ」(クリエイター支援施設)など、職人の技術を生かした店や施設が数多く存在します。
・現代 – カフェや雑貨店が増え、新たなカルチャーが誕生:近年、リノベーションした倉庫や古民家を活用したカフェやショップが増え、若者やクリエイターに人気のエリアとなっています。特に、チョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート」や、ホステル兼カフェバー「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」などが話題になり、おしゃれなエリアとしての認知が広がり「東京のブルックリン」と呼ばれ出すようになりました。また、職人文化の復興とともに、ハンドメイド雑貨や革製品、活版印刷などのワークショップを楽しめるスポットも増えており、クラフト好きな人々にとっても魅力的な街となっています。
■蔵前の特徴

蔵前は、歴史ある職人文化と新しいカフェ・ショップが融合した、落ち着いた雰囲気の街です。隅田川沿いの風景を楽しみながら、クラフト体験やカフェ巡りができるのが魅力ですね。観光地の喧騒を避け、ゆったりとした時間を過ごしたい人にぴったりのエリアで主な特徴として下記のような特徴があります。
1:歴史と職人文化が息づく街
上記の歴史でも述べましたが、江戸時代では年貢米を保管する米蔵、明治時代以降は問屋街、そして現在は工房やクラフトショップが点在する手仕事の温もりを感じる街となっています。特に職人文化が感じられるスポットは下記が代表的ですね。
・カキモリ(オーダーメイドのノートが作れる文具店)
・台東デザイナーズビレッジ(クリエイター支援施設)
・土屋鞄製造所 蔵前店(高品質な革製品)
2:おしゃれなカフェ&ショップが急増
リノベーションされた倉庫や古民家を活用したカフェやセレクトショップが多く、ナチュラルで洗練された雰囲気の店舗が増えています。特に、こだわりのコーヒーや手作りスイーツを提供するお店が多く、カフェ巡りを楽しむ人が増えています。下記に人気のカフェ&ショップを挙げます。
・ダンデライオン・チョコレート(カカオ豆から作る本格チョコレート)
・Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE(カフェバー併設のホステル)
・CAMERA(倉庫をリノベしたカフェ)
3:隅田川沿いのリラックスできる環境
隅田川が近く、川沿いを散歩したり、カフェでのんびり過ごしたりできるのも蔵前の魅力。都会の喧騒から少し離れ、落ち着いた雰囲気の中でリラックスできます。春には桜が楽しめるスポットとしても人気です。下記におすすめの川沿いスポットをご紹介しておきます。
・蔵前橋からのスカイツリーの眺め
・厩橋(うまやばし)周辺のベンチでのんびり過ごす
・リバーサイドのカフェでゆったり過ごす
4:都心へのアクセスの良さ
都営浅草線・都営大江戸線「蔵前駅」があり、浅草、日本橋、新橋、六本木などへのアクセスが便利です。また、銀座や上野へも近く、観光やショッピングの拠点としても適しています。
5:観光地の喧騒を避けた落ち着いた雰囲気
蔵前エリアは、観光客で混雑する浅草のすぐ近くにありますが、比較的人が少なく落ち着いた雰囲気を楽しめるのが魅力です。歴史ある街並みと、職人の技術が光る店舗が共存し、静かで居心地の良い時間を過ごせます。特に浅草の観光地の喧騒を避けたい人や、ゆったりとカフェ巡りや散策を楽しみたい人、そしてものづくりやクラフトに興味がある人などに特にお勧めできます。
■蔵前エリアの住宅事情とメリット

蔵前は、都心へのアクセスが良く、落ち着いた住環境とおしゃれなカフェ・ショップが魅力のエリアです。家賃はやや高めですが、静かで快適な生活を送りたい人にはぴったりの街。歴史とモダンが融合した独特の雰囲気を楽しみながら、充実した生活を送れる場所です。
蔵前の住宅事情
賃貸・分譲マンションが中心:蔵前は、昔ながらの商業地や問屋街が多い一方で、近年はマンション開発が進み、賃貸・分譲ともに選択肢が増えているのが特徴です。特に隅田川沿いには高層マンションが建設され、眺望の良い物件も多くなっています。住宅としては、築浅・リノベーション済みマンションが多く、デザイナーズマンションや高級マンションも増加傾向にあります。そしてファミリー向けよりも単身・DINKs向けが新しい物件には多い印象です。
家賃相場はやや高め:蔵前は近年の人気上昇や人件費資材高騰に伴い、家賃相場も上昇傾向にあります。特に、隅田川沿いのタワーマンションやリノベーション済み物件は比較的高額な傾向にあります。
蔵前に住むメリット
蔵前に住むメリットとして主に挙げられそうなのは下記になります。
1:都心へのアクセスが良い
蔵前駅は 都営浅草線・都営大江戸線 が利用できるため、主要エリアへスムーズに移動できます。また、自転車でも上野・浅草・秋葉原などへすぐ行けるので、都心生活には非常に便利なエリアです。
2:落ち着いた住環境
観光客が多い浅草とは違い、蔵前は比較的落ち着いた雰囲気のエリアです。特に隅田川沿いにはカフェやベンチがあり、都会の中でもゆったりした時間を過ごせます。
3:おしゃれなカフェやショップが充実
近年、クリエイターや若い世代が集まり、おしゃれなカフェや雑貨店が増えています。休日にカフェ巡りやクラフト体験を楽しむことができ、ライフスタイル重視の人にはぴったりの街です。
4:下町の風情とモダンな雰囲気が融合
蔵前は歴史ある町並みと、新しい文化が融合した独特の雰囲気を持っています。職人文化(革製品・活版印刷など)が根付き、リノベーションされたカフェやショップが増加して、古い建物を活かしたおしゃれな空間が多く伝統と現代のセンスが共存する魅力的な街です。
■蔵前エリアの注意点

蔵前は、職人文化が息づくおしゃれな街として人気が高まっていますが、住む上でいくつかのデメリットや注意点もあります。以下に、蔵前エリアでの生活で気をつけるべきポイントを紹介します。
1.家賃が高め:蔵前は、近年の人気上昇に伴い、家賃相場が上昇しています。特に、隅田川沿いの新築・築浅マンションやデザイナーズ物件は高額になりがちです。
2,大型スーパーが少ない:蔵前には小さなスーパーやコンビニは点在していますが、大型スーパーが少ないため、食料品や日用品の買い物がやや不便です。
3:夜は比較的静かで飲食店が少ない。:蔵前はカフェやおしゃれなショップが多い一方で、夜遅くまで営業している飲食店や居酒屋が少ないため、夜に外食したい人には少し不便かもしれません。
4.交通の便は良いが、電車の混雑に注意:蔵前駅は都営浅草線・都営大江戸線が利用できますが、都心に直結するため通勤ラッシュ時は混雑しやすいです。特に、朝の浅草線(押上方面→日本橋・新橋方面)は混雑が激しいです。
5.休日は観光客で混雑することも:蔵前自体は比較的落ち着いた街ですが、浅草が近いため、週末は観光客が流れてくることもあります。特に、有名なカフェや雑貨店は行列ができることも多いです。
■蔵前の魅力を知ろう

蔵前は、歴史を感じる下町の雰囲気を残しつつ、新しい文化が融合したエリアで、落ち着いた住環境とおしゃれなライフスタイルを両立できる場所です。蔵前の賃貸物件だけでなく、リノベーションされたおしゃれなカフェや、昔ながらの商店が共存し、独特の温かみがあります。下町の風情とモダンな文化が融合した魅力的な街で、穏やかで充実した暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか?