
コラム

汐留とはどんな街?貨物専用駅からビジネスの拠点に変貌した街の特徴
2019年10月14日
都市再開発によってオフィスビルが建ち並ぶ街になった汐留。オフィス街の様相以外にも様々な商業施設がある事から新たな観光スポットとしても人気が出てきているエリアでもあります。今回は汐留がどのような街なのか、特徴や歴史、おすすめスポットをご紹介します。
■目次
汐留の概要・歴史
汐留の特徴
汐留シオサイトとおすすめスポット
新たなビジネス拠点の汐留
■汐留の概要・歴史

汐留とは東京都港区の地区名で旧町名です。ですから、正式な町名としての汐留は存在しません。現行の行政地名で汐留を示すならば東新橋の大半の地域と海岸一丁目です。多くは「汐留シオサイト」を汐留と呼んでいます。
歴史を遡ると江戸時代より前の時代、汐留は海辺の湿地帯でした。江戸幕府が開かれると徳川家康は諸大名の財力によって城下町の建設事業を行います。その事業により汐留は埋め立てに成功し、多くの武家屋敷が並ぶようになります。
明治に入ると武家屋敷は政府が取り上げ日本で初めて鉄道が開通する1872年(明治5年)には横浜間をつなぐ起点として新橋駅が汐留の地に建設されます。当時は東京の玄関口として栄えていましたが東海道本線の起点が東京駅に移った事で新橋駅は貨物専用駅になります。
1980年代になるとトラック輸送の増加から駅も廃止され、跡地が広大な空き地となります。1995年になり、ようやく都市開発が進み2000年代に入ると区画整理が終わり汐留シオサイトという名称がつきます。
ちなみに、汐留の名前の由来は江戸城の外堀に潮の干満の影響が出ないように海と堀を仕切る堰(推移を制御するもの)が有り、一帯を「潮溜まり」となっていた事です。
汐留へのアクセスはゆりかもめ汐留駅、都営大江戸線汐留駅、JR各線の新橋駅、都営浅草線新橋駅、東京メトロ銀座線新橋駅、など非常に多くの路線からアクセスがしやすくなっています。
■汐留の特徴

抜群のアクセスから都市開発によってビジネスの拠点になった汐留は大企業の本社機能、日本テレビ、その他にもグルメ、レジャー、ショッピングとビジネス以外にも多くの特徴があります。今では観光スポットとしても有名になってきました。
アクセスの面をもう少し詳しく言うとクロスターミナルとして大勢の方が利用する新橋駅にも近く丸の内や日本橋、品川、六本木など日本でも有数のビジネス街に10分もかからず到着します。各拠点をつなぐ交通ハブとしてお台場、東京ビッグサイト、豊洲へはゆりかもめの汐留駅や新橋駅。東京モノレールは浜松町から出ていますが羽田空港へのアクセスに適していますし驚くほど交通の便には恵まれています。
様々な施設や交通の便から通勤、通学、遊びには非常に便利ですが生活の利便性を考えるといまひとつ足りません。都市開発によってスーパーもできてきましたが生鮮食品が少なくお惣菜や冷凍食品が多くなっています。食材も少なめで価格も割高です。どうしても鮮度のいい食材を買いたい時には豊洲や築地、銀座あたりまで出かける事になります。また、自然や公園も少ないので小さいお子さんがいらっしゃるご家庭ですと遊び場に困るかもしれません。その点を除けば総合病院があったり利便性は案じられるので生活に大きな問題はないでしょう。
■汐留シオサイトとおすすめスポット

「汐留=汐留シオサイト」と言っていいほど汐留の象徴的エリアですので、汐留シオサイトについての解説とそのエリア内のおすすめスポット3つをご紹介します。
汐留シオサイトは完成前から総面積が31haと広大な敷地に完成時就業人口が61000人と言う東京都心でもトップクラスの再開発事業として注目を集めていました。5区画13街区に分けられた区画に多くの施設が集中しています。
電通、ソフトバンク、日本通電など大企業の本社が構えられていたり、日本テレビが入っている日本テレビタワー、飲食店やショップが多数入っているカレッタ汐留などが所在します。それではおすすめスポットの紹介に移ります。
・浜離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は汐留シオサイトと首都高を挟んだ場所に所在します。汐留付近では自然が少ないのですが浜離宮恩賜庭園は東京でも規模の大きい日本庭園になります。徳川家の別荘として整備され当時から有名な庭園でした。春は夜桜のライトアップなど幻想的な景色を堪能できます。汐留エリアでは少ない四季を感じられる場所で落ち着きや癒しを感じる事でしょう。・カレッタ汐留
新橋駅からのアクセスですが徒歩6分で到着するカレッタ汐留。大人の街をコンセプトに個性豊かなレストランやショップが多く入っています。その中のスカイレストランは名前の通り高層階にあり地上200mから東京の街を眺められる絶景です。冬になればエントランス部分はイルミネーションが始まりロマンティックな世界に引き込まれるでしょう。・日テレビタワー
日本テレビ社屋の通称、日テレタワー。地下2階から地上2階部分には日テレPLAZAがあり多くのショップがあります。中でも日テレ屋ではあなたの好きなテレビ番組のグッズが手に入れられます。テレビ局ともあってもしかすると芸能人とすれ違うかもしれません。■新たなビジネス拠点の汐留

汐留はもともとの貨物専用駅から都市開発で汐留シオサイトが誕生しビジネス拠点になりました。各地へのアクセスの良さもあり、観光スポットとしても人気が出てきています。また住宅などの再開発も盛んになってきており汐留の賃貸物件も増えてきており今後、どのように発展してのかも楽しみです。